
■ 第85回 哲学カフェ
日 時: 2026年3月14日(土) 13:00~15:00
場 所: カフェ・サンラファエル
(名古屋市西区名駅2-11-8 ファーストビル大樹1階)
地下鉄「名古屋駅」1番出口より北へ徒歩5分
テーマ: 「いいわけ」とは
人から責められたとき、思わず言い訳をしてしまうことがあります。
また、本当のことを話していても、言い訳だと受け取ってもらえないこともあります。
相手に信じてもらえるかどうかは、そのときの関係や立場に左右されるようにも見えます。
私たちはなぜ言い訳をしてしまうのでしょうか。
そしてどこからが言い訳で、どこからが弁明なのでしょうか。
今回は「いいわけ」について考えてみたいと思います。
初めての方も歓迎です。どうぞお気軽にご参加ください。
人 数: 15名
進 行: 新井 豊
参加費: 飲食代実費(550円~)
定 員: 15名
申 込: 受付中
主 催: なごテツ(https://nagotetsu.jimdo.com/)
共 催: カフェフィロ(http://cafephilo.jp/)
2026年3月 哲学カフェ開催レポート 言い訳とは
3月、世間では卒業の季節。学生さんにとっては一つの締めくくりであると共に
次の出発のための移動の季節ですね。
さて、今回のテーマは「いいわけ」とは です。
哲学カフェに集まってくださった方々によって、
どのような対話が繰り広げられてゆくのでしょうか。
その一部を以下にご紹介します。
<対話の要約>
* **言い訳の定義と構造:**
* 言い訳は、自己防衛や責任回避のために行われる。
* 弁明との違いは、受け入れられる可能性を放棄している点。
* 言い訳は、ギャップ(期待値と現実の差異)を埋めるために使われる。
* 言い訳は、責任の重さや自己防衛、逃げ道としての側面を持つ。
* **言い訳の心理的側面:** * 言い訳は、失敗を認めたくない気持ちから生まれる。
* 自分軸と他人軸での言い訳の違いがある。
* 自己意識や関係性、信頼関係が言い訳の受け止め方に影響する。
* 言い訳は、相手との関係性や価値観の違いによって受け入れられるかどうかが変わる。
* **言い訳の文化的な側面:**
* 中国では、謝罪よりも逃げ道を用意する文化がある。
* 日本では、失敗が許容されにくい傾向がある。
* 欧米では、実情を暴露する傾向が強い。
* **その他:** * 言い訳が許されない状況(軍隊など)がある。
* 言い訳が通る条件は、対等な関係になった時。
* 言い訳は、自己肯定感や人間関係に影響を与える。
* 言い訳は、笑えるものと笑えないものがある。
<対話の一部紹介>
・議論することが、責められてるっていうイメージを持ってしまっている場合が結構多い。私は役者さんが話した内容を面白いと思ったので、それでいいと言ったとしても、その方自身が、責められてるんじゃないか、問われてるんじゃないかと慌てて 人によっては、言い訳めいたこと言っちゃう。 でも、こういうところで、この人は自分を守ろうとしてるんだなっていう、人間性が見えてくる。
・昔から気になってる言葉で、「語るに落ちる」という言葉があって、いいわけっていうのは、多分、語るに落ちるって意味でも結構あるのかなと思う。
・言い訳や弁明とか両方で見てると思うんですけど、それが発生しなくちゃいけない状況で、多分その前段階で、話す人に何かしらの発生した責任の期待値に対して現状とのギャップが生まれてしまって、それを言葉で埋めようとしていいわけが発生している。
・いいわけはそこで閉じているが、弁明は次に続く。
・こうしますよとか、こうなりますよといった問題が、現実と違う場合に、前段階で言ってる内容と違ったそのギャップを埋めるために、言い訳みたいなことをする。
・責任があるかどうかで、言い訳が生まれやすくなるのかも、自分がそんなに重い責任のある立場になかったなら、いい訳はなかったと思う。責任感とか、自己防衛とか、そういうのがやっぱり根本にあるのかなと思う。
・言い訳は自分の逃げ道みたいなもので、言い訳自体はあってもいい、その人の生き方を軽くする逃げ場になったりするから。
・言い訳は、自分が何かを主張することに対して、これは言い訳なんだとわかっている時と、人が言ったことに対して、それは言い訳ですという時の両方あると思う。共通してるなと思うのは、言い訳と弁明の違いをみた時に、弁明は言ったことが受け入れられる
・聞き入れられる可能性があるが、言い訳はそれを放棄してるような感じがします。
・言葉の定義を膨らませて、それを構造的にとると弁明ですが、否定的にとると言い訳になる。
・ごめんなさいが言えない人は言い訳が多くなる。
・状況説明で何が起きてるかを説明する際に使いやすい言葉が出てこなくって考えなら言っているとそれを言い訳と取られてしまう。
・私には、子供が2人いて、下の子がすごく言い訳をする。でも、ごめんなさいって言える上の子は説明するのがめんどくさいからというタイプなんですね。下の子は言い訳をすごくするんだけど、頭の回転が早い。それぞれにその子らしさみたいなものが現れてると思います。
・ 面白い言い訳ってなんだろうって思って思い出したのが、有名な話かもしれないですけど、さんまにジミー大西さんが東京来る時に大遅刻して、なんで遅れたんだって言われてら、ごめんなさい、でも今僕は新幹線の一番前にいるんですよっていった。
別に嘘でもいいんですけど、例えば向かい風が強かったとかね。何でもいいんだけど。問題は解決してないんですけど、笑って誤魔化すとかはなごむ。
・言い訳が全く許されない社会というのはどうなるのかと考えると、かなり辛い社会ではないかと思う。じゃ私たちは言い訳を必要としているみたいなところを感じます。
・今回は、人から責められたときに思わず言い訳をしてしまうというのがあるのだけれど、それは本質的には人から責められる前に自分に対して言い訳しているのではないか。
・いいわけは失敗があるから、失敗がなければいいわけする必要がそもそもない。
・お金がないからしょうがない、時間がないからしょうがないなど、本当はなんとかならない事もないのだけど、大抵のことはやりたいと思っていてもやれなかった時に、自分なりに言い訳をたくさん盛り込んでしまう。
・自分軸のいいわけと他人軸のいいわけがある。
・失敗が許容できる、いいわけがクッションとして許される社会が良いのでは。
・失敗して潔く謝るのが良いと一般的には思われるが、必ずしもそうではないように思います。
誤ったほうが早く済むから、そこに本人の意思は感じられない。
などなど、対話の一部を紹介させていただきました。 いいわけ一つにもいろいろないいわけがあり、良くもあり悪くもあるという、なかなか奥深いものが感じられました。
(作成: なごテツ世話人 荒井 豊)