
■ 第84回 哲学カフェ
日 時: 2026年2月14日(土) 13:00~15:00
場 所: カフェ・サンラファエル
(名古屋市西区名駅2-11-8 ファーストビル大樹1階)
地下鉄「名古屋駅」1番出口より北へ徒歩5分
テーマ: 栄える
一番いい状態の時に、栄えるというのでしょうか?
それとも、何か別の意味も含まれるかもしれません。
この言葉は、その次に続く下り坂を暗示するように思わせるのは、
日本人の価値観かもしれません。
皆さんは、どのように思いますか?
初めての方も歓迎です。
どうぞお気軽にご参加ください
人 数: 15名
進 行: 寺井 哲治
参加費: 飲食代実費(550円~)
定 員: 15名
申 込: 受付中
主 催: なごテツ(https://nagotetsu.jimdo.com/)
共 催: カフェフィロ(http://cafephilo.jp/)
2026年2月 哲学カフェ開催レポート
今回のテーマは「栄える」です。最近はあまり聞かないようにも思いますが。
名古屋の地名にもありますように商売繁盛を願っての名前のようです。
さてどのような対話となりますでしょうか。
### <対話の要約>
1. **「栄える」という言葉の現代的な解釈**:
* 「発展する」「いけてる」「バズる」「繁栄する」などの言葉との比較。
* 「いけてる」「バズる」は短期的、「発展」「繁栄」は長期的という意見。
* 「繁栄」は広がりを、「栄える」は個人には使わないという意見。
* 「栄える」は都会的イメージ、地方との比較。
* 「栄える」は多様性を持つこと、悪徳の栄え。
2. **「栄える」ことに関する考察**
* 外側から栄えること。
* 大きな物語、イデオロギーへの参画。
3. **「繁盛」と「栄える」の関係**:
* 活気、熱気、融和性、親和性。
* 都市生活者の自覚。
* 融和性、親和性の喪失と栄えることの関係。
4. **「栄える」ことの多角的な視点**:
* 擬人化、良いことと悪いことの判断。
* 肯定と否定の曖昧さ。
* 萎えないこと、夢を共有すること。
* 拡大、生物の蘇生。
* 多様性と柔軟性。
* 悪徳の栄え。
* 意思を持った集団。
5. **現代社会における「栄える」**
* 個人主義と多様性。
* コンテンツの多様化と拡散力。
* プラットフォームと栄えること。
* 熱量と地域性。
* 持続的な栄え。
* 精神の循環。
6. **その他**
* 「寄り添う」という言葉の解釈。
* 夢の力、洗脳。
* AIと人間の関係。
* ネズミの実験と都市化。
* 流動性と移動。
* 夢を共有することの重要性。
### まとめ
* 「栄える」という言葉を多角的に考察し、現代社会における意味を探求。
* 多様な意見交換を通じて、参加者の価値観を深める。
* 夢を共有することの重要性。
<対話の一部紹介>
・発展とか繁栄っていう言葉は、ちょっと長いイメージがあるけど、「いけてる」と「バズる」はちょっと短い感じがします。
・発展という言葉は、明かりが付きっぱなしで、未来に照っていますってというイメージ。 一瞬の話じゃなくて、これからずっとなのか、それとも、もうピークにいるのかっていう感じが栄えるとか発展するという言葉かなと思います。
・繁栄っていう言葉は広がってくイメージがあります。例えばその家が繁栄するとか、その国が繁栄するっていう、広がりがあるのが繁栄。
・栄えるは都会的なイメージがあって、地元が九州の凄い田舎なんですけど、比較すると名古屋ってすごく栄えてるとか、人が多く建物とかたくさんあって、凄く便利。でも僕が住んでた所は、その県内では一番栄えて充実している。 しかし遊ぶ所はイオンしかないし、そこに行くにも車がないといけない。栄えているかと自問した時に、より多くの要素を持ってるところが栄えているということなのかなと思う。
・活気とか熱気みたいなものが、続くかどうかっていうところがある。それが繁栄に関係してるのかなと思う、一時の熱気みたいなものはあっても、それが永続しないことがある。それはもしかしたら、融和性や親和性みたいな、心情があることが大きいのではないか。 だからそこに集う人たちが、都市化みたいなものが起こった時に、ある程度自覚的に親和性とか融和性みたいなものを持っていることが繁栄に影響しているのかと思う。
・名古屋駅とか、栄が栄えているとの話しましたけど、昔、今池という場所が割と栄えてたことがあったんです。その頃は今池に、映画館が10件ぐらいあって、バーとかキャバレーも数多くあったんですね。 でも、今は全然そんなことはないんですが、その時は犯罪も多かったんですよ。でもそれも含んだ、良いことも悪いことも含んだ場所として、賑わいがあったのですが、でもそれは計画的に作ったわけじゃないような気がします、その後も都市計画で地下鉄が延伸されて、線路が藤が丘まで伸びた時に、今池は通過駅になってしまって、どんどん衰退していったということがあった。 だから、何か計画性とは違うところで、良いことも悪いことも含んだ上での繁栄っていうのはあるのかなと思いました。
・栄えるという話は、昔から比較的に増えるとか、発展するとか成功するというものが多い。
・栄えるという言葉を使う時は、大勢の人の勢いとか、同じ目的を持った方向性みたいなものがあるような気がします。例えば昔のように、まだ今みたいに意識を向けるコンテンツが沢山はなかった時代は、みんなが1つのことに熱中しやすかったし同じ目的を持ちやすかった。今はいろいろ休日の過ごし方とか趣味とかも全然多様になってきていて、大勢の人が同じ方向性目的で1つに集中するって言うことが、なかなか難しい世の中になってきてるのはないかと思う。 そうすると1個1個の小さなコンテンツが沢山あるから、一過性のバズるとか流行るっていう、栄えると言う規模よりも下の小さなことの拡散力みたいな、そういう言葉がより使われてきているなような気がします。
・栄えるというのは今あるものを利用する感覚というか、例えば店で新しいメニューを作りましてすごくお客様に人気になって栄えてますとか、リフォームをして新しくしました、とか、海外に出店しましたと言ったようなことで、開店したとか、ビルを建てるとかいった箱物を作ることに対しては栄えるって言わないかな。
・いわゆる熱量があるってというのが、栄えるという言葉の1つの語源ではあると思うんです。 栄えるためにはその地域のノードの高い部分と薄い部分、その差があってこそ、あそこは栄えてるなっていう感覚が出るように思う、均一化してくるとそういう見方ができにくい、やはりエネルギーが詰まってるっていう感じが栄えてるということなのかなと思います。
・いっときだけ栄えるというものがあれば、持続的に栄えるということもある。
・頂点に向かって栄えるっていうのは、まだ頂点に達せてない。頂点に達したら今度は下り坂ですから。栄えるという動詞になると、なんか登り調子の時みたいな印象。栄えるは登ってる状態。
・栄えるというには、もしかしたら夢が必要なのかなと思います。人がお互い協力していくには夢を共有しないとならないのではないでしょうか。共通の夢をみんなで叶えるのは同じ夢を持っている仲間同志なんです。 仲間同士ですからお互いの違いも受け入れられますし、寂しくないこともないよね。
などなど、この後も対話は続いていきます。
今回はさまざまな「栄える」の話が出ました。
一番調子が良かった時期を最盛期というと思うのですが、これは活気があり力みなぎる感じですね。
あなたの「栄える」のイメージはいかがだったでしょうか。
(作成: なごテツ世話人 荒井 豊)