■ なごテツサンデー・反転哲学カフェ 哲学カフェ
日 時: 2019年3月17日(日) 15:00~17:00
場 所: 名古屋駅 オフィスパーク名駅花車デザイン会議室 906
地下鉄「国際センター」3番出口より徒歩5分
日曜日につき正面入口ではなく東口をご利用ください。
テーマ: 学力とは何か、そして、哲学カフェに学力は必要か
進 行: 奥田太郎
カフェコーディネーター:原悠哲
参加費: 会場代実費(500円)
定 員: 30名
申 込: メールにて受付中
staff☆nagotetsu.sakura.ne.jp(☆を@に変換してください。)
(定員に達しましたら締め切りますので、なるべく事前にお申し込みください。
お申込みがない方も席に余裕がある範囲で先着順でお受けします。お早めにいらしてください。)
《ご案内》
なごテツサンデー参加への10のステップ
(1)動画「反転哲学カフェ予告」を見る。
(2)配布資料を読む。
(3)動画「4つの学力概念」を見る。
(4)動画「3つの説」を見る。
(5)もう一度、配布資料を読む。
(6)動画「道具的指標説」「総合的能力説」「宇宙的自然力説」を見る。
(7)自分が支持できそうな説を選ぶ。
(8)その説を補ったり改訂したりして、その説の正しさを示す説得的な議論を組み立てる。
(9)A4用紙1枚くらいにその議論を書き留める。
(10)当日、その紙をもって会場に来る。
なごテツサンデー・反転哲学カフェ「学力の哲学」
2019年1月12日のなごテツ「学力とは」の対話のなかで語られたことを受けて、対話の流れの なかで、以下のように4つの「学力」概念を進行役の奥田が整理し、事後、反転哲学カフェコ ーディネータの原が調整した。
学力0:テストの点数、偏差値、通知表の5段階評価、評定平均等、定量化された指標に基づい て
計測された数値(入学試験や適正テスト等の合計点数)
学力1:指標で測られる個人の能力。
たとえば、学校で使用されるような、内容の固定された教 科書やカリキュラムの内容を習得し、
試験で高得点を獲得する力。
より広くは、女子力、 時短力、主婦力、仕事スキル、世間的常識力等、
他人との比較によって意味をもつ力全般。
学力2:個人として生きる力。
よく生きるために必要となる学ぶ能力。
情報収集能力、情報把握 能力、思考能力、想像力、反省・改善力、
これらを行動に移すことのできる実践力を総合 した学力。
その個人にとってのみ意味をもつ力であり、他人との比較は意味をもたない。
学力3:重力や電力のようにこの宇宙に力学的に存在する「学」の力。
個人には帰属せず、尺度 は強弱。たとえば、様々な科学技術を生み出した学の力は、
電力に作用し制御する。
これら4つの「学力」概念がどのような関係にあると考えるのかによって、「学力とは何か」と いう問いに対して、少なくとも以下の3つの説を考えることができるだろう。
道具的指標説:学力とは、特定の目的のための選別などに用いられる、計測された数値にすぎ ない。
生きる力などは学力とはまったく別物である。
(学力0のみを肯定。)
総合的能力説:学力とは、生きるうえで必要とされる個人の総合的な知的能力であり、
学校や 試験で評価対象になるものとはまったく別物である。
学力1は、この能力に役立つ場合にの み意味を持つ。
(学力2のみを肯定し、学力1は条件付きで肯定。)
宇宙的自然力説:学力とは、宇宙の物理的な力の一部であり、特定の条件が整うことによって、
学校での学業の力や生きるための力などに分化して、個々の人間に分有され
宇宙に対して作 用する力である。
人間の視点からは個人に帰属する能力に見えるが、宇宙の視点からは
世界 に作用する力の一つである。
(学力0~3すべてを肯定。 学力0は学力の一部の計測結果。)
反転哲学カフェでは、これら3つの説のうち、自分が最も支持できると考えるものを選び、そ の説を擁護する議論を提示して、その議論について参加者全員で検討する。
さらに、参加者全員で「哲学カフェに学力は必要か」という問いにどのように答えられるかを 考える。